歩行のふらつき、転倒の機能訓練
2022/04/10
介護をされているご家族やケアマネジャーさんから、よく問い合わせを受けることのひとつに「転倒予防」があります。
高齢のためであったり、入院による廃用症候群、脳梗塞やパーキンソン病などの神経内科疾患など、また、デイサービスなどに行けていない方であったり、様々なことが原因で転倒は起こります。
では、転倒防止の機能訓練には、どのようなことをすればよいのでしょうか?
多くの訪問マッサージ治療院は、次の2つを中心に機能訓練を行っています。
・ベッド上の筋トレ
・歩行を見守り、または軽介助で行う練習
もちろん、これらも効果がありますが、私どもでは他にも、もっともっと丁寧に機能訓練を訓練を行なっています。「機能訓練に行っているけど転倒が、減らない」というお悩みを抱えていらっしゃるケアマネジャーさんをはじめとする方々には参考にして頂けるのではないでしょうか?
①立つ練習。
歩く練習の前に、まず、綺麗に立ち続ける練習を行います。
立つ姿勢が傾いていたり、30秒間立ち続けられないご利用者様に、歩く練習をさせ続けている機能訓練業者も、実際多く見てきています。
なんでもかんでもリハビリするより、順序立ててリハビリすることで、効果が出やすくなります。
歩行にふらつきのある高齢者様に、立っているだけでふらつきがある方も多くおられます。まずは、立った状態での体のバランスを、ご本人がとれるように、機能訓練を行います。
はじめは、手すりなどにつかまり立ちをして頂きつつ、立ち続ける練習。それが安全にできるようになると、つかまらずに立ち続ける練習を行います。
その中で向上する能力に
・下肢筋力
・下肢の位置覚
・体幹の筋力
・バランス能力
などがあります。
「下肢の位置覚」は見慣れない言葉ですが、ご高齢になってくると、足先の感覚が鈍くなってしまいます。若いと、意識しなくても、今、脚がどういう格好をしているかがわかりますが、高齢者様だと、それがわからなくなってしまいます。
ですので、機能訓練の時間だけでも、脚をよく意識して頂き、感覚を研ぎ澄ませることで、転倒が減っていきます。このあたり、説明が難しいとも思いますので、またわかりやすく、書いていかせて頂きます。
(次回へ続く)
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