中井久夫先生の言葉

昨日の投稿で紹介させて頂いた、私の精神療法の師匠・神田橋條治先生は、神戸大学名誉教授の中井久夫について、このように書いています。

 

「中井先生はウルトラマンである」と思う。超人とかスーパーマンとかの意ではない。光の国からぼくらのために、ぼくらの世界に来てくれた、超常的現象ではないかと空想してしまう。目前にしてさえ信じられないほどの知性と感性の冴えは、どのような文化領域にも光をもたらしうるほどのものである。

 

その中井久夫先生の精神健康の基準に感動したため、シェアさせて頂きます。

 

「神戸大学精神科教授、中井久夫氏による精神健康の基準」

●分裂する能力。精神を無理に統一しない能力

●いい加減で仕事や追求をやめる能力

●未解決のままで保持できる能力

●いやなことができる能力。いやなことは自然に後回しにする能力。できたらやめておきたいと思う能力。

●一人でいられる能力。また二人でいられる能力も必要である。

●嘘をつく能力。

●いい加減で手をうつ能力。意地にならない能力。

●しなければならないという気持ちに対抗できる能力。

●現実処理能力を使いきらない能力。

●上手に妄想する能力。

 

訪問マッサージで、訪問先のご利用者様や、ケアマネジャーさんなど、多くの方が悩みを抱えておられます。

 

精神医学の知恵が、その解決や悩みの緩和に役立てばなと思います。